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真夏の日差しがギラギラと照りつける8月某日、VESPAの師匠S 氏の元へ修行というか、
見学というか、邪魔しにというか・・・とにかく行ってきた。 弟子1号の話によると、私は弟子(希望)3号らしい。 そして、めでたく正式に弟子と認められたあかつきには、ツナギが手渡されるらしいのだ。 とにかく “目指せツナギ獲得!” というわけで、とりあえず自前の作業服で出発。 着替えとタオルまで持って、やる気だけは満々だ。 師匠によるMYベスパ50sの診断は、「悪くはないけど、良くもないねぇ」 トホホ・・・・ちょっと心に秋風が吹くも、気合を入れなおしていよいよ作業開始だ! 「さぁ、師匠、あたしゃ何をしたらいいんでごぜいますか?」 「つべこべ言わず、俺のやる事をジッと見ていやがれ」 「・・・は、はい。」 そうだった。修行の第一歩はまず “一に見ること、二に見ること、三で真似してやってみて、四はまた見ること”だったじゃないか。 といわけで、とにかく見る。じっと見る。ひたすら見る。 見てただけじゃ忘れちゃうので、デジカメで撮る。バシバシ撮る。 ちなみに今回の作業目的はボアアップと強化クラッチに交換だ。 サクサクとつつがなく作業は流れて行きつつ、事細かにコツを教えていただく。 聞いてみると簡単な事なのだが、自分ひとりでは考えつかなかった事ばかりで 「ほぉ、なるほど、なるほど」とうなることしきりであった。 さてさて、いよいよエンジンの中へ突入である。 ばらしてみると、良くなかった原因がいくつかわかってきた。 インレットジョイントパイプとエンジンの繋ぎ目のガスケットが裏表逆に付いていた。 左右非対称なので、逆だと上下がほんの少しづつガスケットによって塞がれてしまう。 今までずっ~と数パーセント吸気がカットされていたのだ。 「これじゃ、お腹空いてたわけだねぇ」 空腹な上、重労働に文句も言わず耐えてくれていたかと思うと、涙が出てきちゃうじゃないか。 大切にすると言う事は、気持ちだけじゃ駄目なのだと改めて反省。 いよいよ、シリンダーとピストンの交換である。 今まで使ってきたピストンを見てみると、1cmくらいの幅に細かい傷が無数に付いていた。 「これもパワーが出なかった原因の1つだねぇ」 どうやら何か小さな異物が入ったために出来た傷らしい。 「乗り方が悪かったわけじゃないよ」 おおおぉ!!良かったぁ~。慣れないハンドシフトチェンジ&パワー出ない&ギア入らないベスパを四苦八苦しながら乗りこなしてきた苦労の数々・・・ その末に学習&習得した乗り方は間違っていなかったのだ!! あぁよかった。くじけないでよかった。本当によかった。 目に涙をため、感動に酔いしれている私に目もくれず師匠が一言。 「写真はいいの?」 「す、すいません」 そしてさっさと次の作業に移っていかれた。 目で見ただけじゃわからないような小さなバリを取ったり、ホントに細かい細かい所まで 綺麗にしていく。 こう言う所の積み重ねが、最終的に職人さんと素人仕事の出来上がりの差 なんだろうなぁとボヤァと考えているうちに、師匠はやっぱりとっとと次の作業へ。 大事なピストンリングをそ~っと、そ~っと扱う。 切れ目の外側の所を砥石でなで、一番敏感と言われる唇で確かめる。 師匠いわく「おまじない」なんだそうだ。 おまじないをかけられたピストンはさぞかしスムーズに力強く動いてくれることだろう。 シリンダー周りは無事終了し、つづいて強化クラッチへの交換。 中のスプリングが今までの物より巻きが多い&クラッチの枚数も多いので 一生懸命締めこまなければ収まりきらない。 師匠は作業台の上に上り、渾身の力で締めこむ、そして締めこむ、まだまだ締めこむ。 「フンガーッ!!!!」雄叫びを上げながら更に締めこむ。 隣で見ていた私は師匠の血管が切れそうでハラハラしてしまった。 「もう、その辺でいいです・・・」と言いたかったが、そう言うわけにもいかず、 無事終わった時は、血管が切れた様子も無く元気な師匠の姿を見て ホッと胸をなでおろした。 クラッチケースを閉め、ブレーキのメンテをして、エンジン終了。 エンジンを積む時に、またまた師匠の血管が切れてしまわないないだろうか、腰はグキッといっちゃわないだろうかハラハラしつつも、今日の作業はこれにて終了。 2日目 今日もいつもより早起きをして師匠の下へ。 今日で作業終了の予定なのだが、果たしてツナギは頂けるのだろうか? まず昨日やり残したエンジン下部の掃除。 作業を始める前に、「仕事の3分の1は掃除」と言っていたが、本当にそうだった。 とにかくあちこち綺麗に綺麗にふきまくる。 ベスパはひとっプロ浴びたようにこざっぱりだ。 せめて、手の届く範囲だけでも掃除して来ればよかった。 あっちもこっちも油と埃まみれで、まるで掃除してない部屋に突然お客さんが 来ちゃったみたいな感じでちょっとはずかしかった。またしても反省反省。 師匠いわく「次にこのバイクを整備した人に、“前の人はいい仕事してるな”と 思われたい」とおっしゃっていた。 これだけ丁寧な仕事がしてあったら、きっと誰しもそう思うだろう。 いっそのこと、大工さんのように大黒柱ならぬエンジンの中に名前を残したら いいのに、とさえ思ってしまった。 しかし「俺なんてまだまだ1年ぼっこだからさぁ・・・」と終始謙遜している師匠なのであった。 キャブ掃除、配線、ワイヤーをつなぎ、タイヤをはめて、タンク乗せて、完成~!! さぁ、いよいよエンジンをかけるぞ。 エンジンがかかった!! すげーすげー!! 「どんなエンジンになるのか、楽しみだねぇ。グフフ」 「うん、うん、うん。ウフフ」 そして、ひたすら慣らし運転の旅が始まるのだった。 ちなみに「あんたは俺の3人目の弟子だけど・・・・でも、まだ1回来ただけじゃ 弟子とは言えないなぁ・・・・」 と言う事で、ツナギはお預けでした(T-T) #
by smashhead1
| 2004-09-08 14:45
| vespa修行
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